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2月
19
2009
2

Windows 7 先行優待

皆さんは、Windows 7をご存知ですか?

Windows 7は、現行のWindows Vistaの次に登場するWindowsで、今のところ2010年初頭に日米同時発売される予定です。すでに「ベータ版」と呼ばれる開発者用評価版は配布が終了していて、Microsoftが製品版を作りこむ段階に入っています。

windows7beta終了

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そんな中、2009年2月19日、Microsoftは3台以上のパソコンを保有する法人を対象に「Windows 7 先行優待キャンペーン」を実施することを発表しました。→ ITproの記事
対象は、Windows VistaのBusinessライセンスのみです。

「Windows 7を先に契約しておけば安く買えるのか!?」と思った方、そう思いますよね?半分アタリ、半分ハズレです。

このキャンペーンでMicrosoftが売りたいのは、Windows 7じゃありません。Windows Vistaです。

ただ単にWindows 7を予約すれば安くなるというわけではありません。条件として、Windows Vistaの導入が必須なのです。

順を追って説明しましょう。
大前提として、WindowsはWindows XP(1世代前) → Windows Vista(現行) → Windows 7(次世代、2010年の予定)の順で発売されています。
まず最初に知っておいていただきたいのは、Windows Vistaが今全然売れてないということです。 「Windows Vista使いづらい!動かないソフトが多い!なのに大して進化してない!」というのは噂ではよく聞くと思います。実際私も現在両方使っている上でそう思います。なので、もちろん私はお客さんにVistaをオススメすることはありません。そもそも新しいWindowsを入れるとなると、操作を覚えるだけでも一苦労なのに、さらにお金を払って、Windows XPで使ってたソフトが使えないWindowsを選ぶ理由は見当たりません。

そこで私がお客さんに何をすすめるかというと、「Windows XPを使い続け、Windows 7が出たら一気に乗り換えましょう。」です。そうすれば、Windows Vistaを導入するときの苦労やお金をかける必要がなくなります。現状、世界中のほとんどのITプロフェッショナルが同じことを考えています。つまり、世界中で「Vistaいらない」なのです。

こうなると、何年もかけて大金を投じてWindows Vistaを開発したMicrosoftは困ります。いままで色々やってきましたが、特に法人市場においてVistaは全然売れていません。全然投資額を回収できないでいるのです。そしていよいよWindows 7の発売開始が1年後に迫ってきました。そしてMicrosoftが今回、

「Windows VistaからWindows 7への移行は手厚くサポートするし、安くしとくから、お願いだからWindows Vista買って」

というキャンペーンを発表したわけです。

「・・・てことは、このキャンペーンは、今Windows XPを使っててWindows 7が出たら乗り換えようとしている人にとっては、安くなるどころかWindows VistaとWindows 7の2本を買わされて、実質高くなるってこと?」

はい、そのとおりです。
実際には、Windows 7を購入するわけではなく、SA(ソフトウェアアシュランス)という1万3千円くらいの特殊なライセンスを、Vista購入後に追加購入するのです。このライセンスがあれば、Windows 7が出たらすぐ無償でインストールディスクがもらえます。ということで、実質Windows 7は1万3千円の追加になるわけです。まあ普通に買うよりはかなり安くなりますが、Vistaがいらない人には無駄になりますよね。

ところが、単純に得をする場合もあります。今回のキャンペーンではWindows Vistaを2008年8月以降に買っていた場合はこのSAライセンスを適用できるので、これにあたる場合は純粋にWindows 7を1万3千円で購入できるのと同じ計算になります。

ということで、半分アタリ、半分ハズレ、でした。

ちなみに、今回の話はわかりやすくするために小難しい話はなるべく省略しています。必要な方は記事をきちんと読んでください。

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Written by hitomi in: Windows |
2月
17
2009
2

SEO

SEOとは、Search Engine Optimizeの略で、

「GoogleやYahooといったサーチエンジンで、たくさん表示されるようにする工夫」

のことです。一昔前でたとえると、「電話帳の目立つところに載せる工夫」といったところです。

最近、インターネットを利用するほとんどの人がGoogleやYahooに代表されるサーチエンジン(※)を利用し、目的の情報を探します。したがって、Webサイト(※)を作る場合には、作ったWebサイトがサーチを実施しているユーザーの目に触れやすくなるSEOの実施はWebサイト制作の基本事項といえます。

SEOを実施することを日本語ではSEO対策といいますが、直訳すると「サーチエンジン最適化対策」となってしまって、ちょっと変ですね(笑)。 なので、「SEOする」「SEOの実施」といった言い方のほうが正しいでしょうね。私はあまり気にしていませんが。

もう少し掘り下げてみてみると、SEOは主にクローラと呼ばれる「Webサイト自動巡回ロボット」に
1.見つけてもらう
2.よいサイトだと評価してもらう
3.サイトの内容を正しく理解してもらう
ようにする何かを実施することです。

そのための手法はインターネットで検索したり、本屋さんでコンピュータ書籍コーナーで専門書を探すとすぐ見つかりますし、内容もそんなに難しくはありません。

ただし、ここにひとつ罠があります。
クローラの目的は「検索しているユーザーに有益な情報を優先して表示できるようにデータベースを作る。」です。これに対し、Web管理者の中には「クローラを騙してでも優先して表示されるようにしよう。」と考える人もあります。ここにクローラとWeb管理者のいたちごっこがあり、クローラは日々進化しています。

したがって、SEOの手法も日々変化します。事実、古いSEOの手法のうち、現在効果がなくなっているものが多数あります。これを知らずに古い書籍を信じてSEOを実施していると、いつまでたっても効果は出ません。

SEO実施は最新事情を十分理解している業者に依頼するか、自分で実施する場合は最新の書籍で勉強して、少なくとも半年から1年に一度はイチからやりなおすことをお勧めします。

また、SEOは「サーチエンジンから来るユーザーにしか効果がない」という最大の弱点があります。これもよく理解し、あまりSEOばかりに気をとられないことも大事です。

※サーチエンジン
単語を入力すると、その単語に関連するWebサイトへのリンクや簡単な説明を一覧表示してくれるWebサイトのこと。Google、Yahoo、MSN、gooなど、さまざまなサーチエンジンがあります。

※Webサイト
会社や個人の、インターネット上に解説したホームページのこと。ホームページという言葉にはいろんな意味があるため、混乱を避けるために最近では企業ホームページなどを「Webサイト」と呼びます。

※クローラ
世界中のWebサイトを自動でダウンロードし、内容を理解してサーチエンジンデータベースに記録するロボット。 たとえばGoogleのサーバーで稼動していて、世界中のWebサイトを巡回し、各ページでどんな内容を提供しているのか判断したり、人気を判断して、Googleのデータベースにその情報を格納する働きをします。

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Written by hitomi in: SEO, Webサイト |
2月
14
2009
2

Googleの違反

Googleの謝罪

Googleの謝罪

最近、Googleが「急上昇ワードランキング」のプロモーションで、PayPerPostを使ったことが騒動に発展しました。

これに関して、Googleが公式に謝罪しました

なにがどうなってるの?

はい、実はBLOGを書いている皆さんにとって重要なことなのでしっかり、かつ簡単に説明します。

騒動の流れは、こうです。

1.2006年12月12日、Federal Trade Commission(日本でいう公正取引委員会)が、「製品の口コミプロモーション(BLOGで「この製品最高!」と書く)をしたら、口コミをした人が 口コミ料を受け取るようなマーケティングを行う企業は、その旨を明らかにしなければならない」と、意見を出した。(ソース
→この、「BLOGと、広告してもらいたい業者とを結ぶ仲介業者」最大手がPayPerPost。

2.2007年、Googleは、PayPerPost参加BLOGをGoogleから締め出した。ページランクゼロにして、検索しても出てこないようにした。
→PayPerPost利用を、Google のサーチに関するガイドラインで「違反行為」とした。

3.2009年2月、「急上昇ワードランキング」のプロモーションで、PayPerPostを使った。
→直後、「自分で違反行為してるじゃないか!」という批判が殺到。
→2月10日に、Googleが謝罪文を発表

一般的には、PayPerPostに代表される、「宣伝になるBLOG記事を書いてくれたらお金(など)をあげるよ」はネット倫理上よくないとされます。お金をばらまいて口コミ情報を操作しようとするのは、ある種「騙し」だ、というのがおおよその理由です。
みなさんもGoogle検索で出てきた口コミ情報が、買収されたものであったら困りますよね?

ということで、PayPerPostがよいかどうかはさておき、PayPerPostや類似サービスを利用したBLOGは、世間の信用を失う可能性が高いという事実だけは知っておいたほうがよいでしょう。

2009/2/23 追記
改めてPayPerPostを考える、良い記事がありましたので掲載します。詳しく勉強したい方はどうぞ。

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Written by hitomi in: Google, ニュース解説 |

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