SEOとは、Search Engine Optimizeの略で、
「GoogleやYahooといったサーチエンジンで、たくさん表示されるようにする工夫」
のことです。一昔前でたとえると、「電話帳の目立つところに載せる工夫」といったところです。
最近、インターネットを利用するほとんどの人がGoogleやYahooに代表されるサーチエンジン(※)を利用し、目的の情報を探します。したがって、Webサイト(※)を作る場合には、作ったWebサイトがサーチを実施しているユーザーの目に触れやすくなるSEOの実施はWebサイト制作の基本事項といえます。
SEOを実施することを日本語ではSEO対策といいますが、直訳すると「サーチエンジン最適化対策」となってしまって、ちょっと変ですね(笑)。 なので、「SEOする」「SEOの実施」といった言い方のほうが正しいでしょうね。私はあまり気にしていませんが。
もう少し掘り下げてみてみると、SEOは主にクローラと呼ばれる「Webサイト自動巡回ロボット」に
1.見つけてもらう
2.よいサイトだと評価してもらう
3.サイトの内容を正しく理解してもらう
ようにする何かを実施することです。
そのための手法はインターネットで検索したり、本屋さんでコンピュータ書籍コーナーで専門書を探すとすぐ見つかりますし、内容もそんなに難しくはありません。
ただし、ここにひとつ罠があります。
クローラの目的は「検索しているユーザーに有益な情報を優先して表示できるようにデータベースを作る。」です。これに対し、Web管理者の中には「クローラを騙してでも優先して表示されるようにしよう。」と考える人もあります。ここにクローラとWeb管理者のいたちごっこがあり、クローラは日々進化しています。
したがって、SEOの手法も日々変化します。事実、古いSEOの手法のうち、現在効果がなくなっているものが多数あります。これを知らずに古い書籍を信じてSEOを実施していると、いつまでたっても効果は出ません。
SEO実施は最新事情を十分理解している業者に依頼するか、自分で実施する場合は最新の書籍で勉強して、少なくとも半年から1年に一度はイチからやりなおすことをお勧めします。
また、SEOは「サーチエンジンから来るユーザーにしか効果がない」という最大の弱点があります。これもよく理解し、あまりSEOばかりに気をとられないことも大事です。
※サーチエンジン
単語を入力すると、その単語に関連するWebサイトへのリンクや簡単な説明を一覧表示してくれるWebサイトのこと。Google、Yahoo、MSN、gooなど、さまざまなサーチエンジンがあります。
※Webサイト
会社や個人の、インターネット上に解説したホームページのこと。ホームページという言葉にはいろんな意味があるため、混乱を避けるために最近では企業ホームページなどを「Webサイト」と呼びます。
※クローラ
世界中のWebサイトを自動でダウンロードし、内容を理解してサーチエンジンデータベースに記録するロボット。 たとえばGoogleのサーバーで稼動していて、世界中のWebサイトを巡回し、各ページでどんな内容を提供しているのか判断したり、人気を判断して、Googleのデータベースにその情報を格納する働きをします。