実際のところWindows 7ってイイのか?そんな疑問が大きくなってきている皆さんに、Windows 7のどこがスゴイかをシリーズで説明していきます。
第2回目は、「省電力」を見ていきます。
Windows 7 では、特にCPUの電力消費量を大幅に下げる仕組みが多く採用されています。
最近のパソコンには、「マルチコア」といって1つのCPUに2つ以上のコア(基本的な計算機部分)が入っています。また、サーバーには物理的に2つ以上のCPUが搭載されている事も多々あります。ところが、これらのCPUは常にフル稼動しているわけではなく、ほとんどの場合は結構ヒマしています。
そこで、Windows 7では「なるべくCPUやコアを寝かせておく」という動作を積極的に実施します。
必要な数だけ、CPUやコアを起こす
「コアパーキング」と呼ばれる新しい技術では、ヒマなときは仕事を1つのCPUやコアに任せて、残りは省電力モードにしてしまうようにします。要は、「なるべく1つのCPUやコアで仕事させてしまうことで、余分なエネルギーを使わないようにしよう」ということです。コアパーキングは、サーバーのみで採用されます。通常のパソコンでは、CPU使用率が0%だったり100%だったりと、極端な状況が普通なので、あまり意味がないからです。
何もしてないプログラムは、寝ていてもらう
UBPM(Unified Background Process Manager)という技術では、バックグラウンドで待機しているだけのプロセス(プログラム)を完全に切って、特定の条件で再度呼び出すという仕組みを提供します。たとえば、プリンタ管理プログラムは、印刷のタイミングが来るまでは完全にオフになっていて、ユーザーがプリンタを使おうとしたときに動き出す、といった具合です。
なるべく起こさない
個人用や事務用のパソコンでは、複数のプログラムのタイマ処理(たとえば1秒に1回実行するなど)を、近いタイミングの呼び出しを1つにまとめてしまう事で、寝ているCPUやコアを起こす回数を減らします。
意外とわかりやすい省電力機能が入っているWindows 7です。
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