ニューヨークでITにお困りの際は、ぜひ美頼ITソリューションズにお問い合わせください。

3月
16
2009
2

日本はIT人材の質不足、NY日系社会では?

IT人材「量は十分、質が足りない」――IPA調査

なんとも残念な調査結果が出ました。

この調査結果は日本のIPAという機関が行ったもので、「IT企業向け」がITベンダ3000社(有効回答数549社)、「ユーザー企業向け」が東証1部、東証2部、マザーズ、ジャスダックなどへの上場企業3000社(有効回答数335社)を対象としたそうです。要は、

日本の企業は「日本のIT、質が足りてないぞ」と思っている

ということです。特にこの記事の中で目立つところを簡単にまとめると、

・量(人材数)は十分だが、質(スキル、経験、品質など)が不足している。
・具体的に質で不足してるのはITコンサルやプロジェクトマネジメント(開発を予定通り円滑に進めるため、全体管理をする役割)。
・ほかに、ユーザー企業(開発発注側、ITコンサルを受ける側)のIT担当の質が低い。高齢化が進んで最新技術においついていない。

といったところでしょうか。

じゃあニューヨークの日系IT業界はどんな感じ?というと、多分ベンダー側(IT屋側)は、ほぼ一緒です。ただ、ユーザー企業については高齢化が進んでいるようなことはあまりないので、例外といえます。それどころか、もともとITのプロじゃない方が担当されてるのに、かなり勉強されて、逆にレベルが高くなっていることも多く見られます。

実際に美頼ITソリューションズに相談にいらっしゃる多くのお客さんは、

「今使ってる(昔使ってた)ITコンサルは高くて、難しいことをいろいろ言うんですが、具体的にどうすればいいのか教えてくれない。結局自分で勉強していろいろやってるんです」

といった趣旨の相談をされることが多いですね。きっと一生懸命勉強されたことでしょう。

「で、ご自身でやってみて、どう思いました?」

「そのITコンサルが言ってたことは的外れだったり、古かったりします。多分、よくわかってないまま、雑誌などで見たことを小難しく言ってただけだと思います。完全にごまかされました。今なら反論もできるんですが。。。で、結局セミナーなどで効果的なITのテクニックをやさしく教えてくれた美頼さんに来てみたんです。」

このパターン、実は今までに1人や2人ではありません。特に在NY中小企業のIT担当者(特にWeb担当)の方は結構この傾向にあります。

ということで、この「ユーザーの声」を言い換えると、

在NYの日系企業は「在NY日系IT、質が足りてないぞ」と思っている

ということになりますね。。。

もちろん、「足りてない」だけであって、「ない」わけではないので、美頼ITソリューションズのような質重視の小さな会社は選ばれる立場にあってチャンスです!

ということで、やはりこれからも美頼の理念「機能美」「調和」「信頼性」を重視してやっていこうと心に誓いなおさせてくれた記事でした。

25日にまたセミナーがありますので、ぜひお申込みください。

お申込みはこちら→http://www.igyoshu.com/seminar/

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3月
10
2009
2

Microsoft 企業向けSaaS、日本で初公開

「・・・SaaSってなに?」

はい、すみません、突然専門用語ですが、例によってご心配なく。簡単です

SaaSというのは、もう多くの人が使っています。あなたも知らず知らず使ってるかもしれません。
SaaSとは、Software as a Serviceのことで、要は

「使う機能、使う期間、使う人の分だけ、料金を払ってください。」

ということです。これまでのソフト、たとえばMicrosoft Office のように、自分が使わない機能までひっくるめてライセンス買取しなきゃいけないんじゃないところが特徴です。

GmailやHotmailも、SaaSの仲間です。Googleアプリもそうですね。ある一定までは無料でOK。ちょっと高機能に、たとえば容量を増やしたりして使おうとすると、お金を払う必要があります。さらに独自ドメインで使ったりセキュリティ機能を追加すると、1ユーザーあたりいくら、という感じに課金されます。これがSaaSの典型例です。

他には、Eコマースサイトを運営してる場合もよくSaaSが利用されています。独自ドメインでWebを開設するだけなら、レンタルサーバー基本料金だけ。ショッピングカート+カード決済+SSL通信機能を使うと月額$20の追加。商品紹介ビデオを載せるために追加スペースを利用する場合月額$30の追加。といった具合に、機能を増やす分だけ月額料金が上がっていきます。

さて、やっと本題です。

Microsoftが日本で企業向けSaaSを公開しました。アメリカでは昨年11月からやってるんですが、今回は日本での商用運用開始前に無料のベータ版試用を4月の本番稼動前までさせてくれるそうです。

名前は「Microsoft Online Services」で、今回開始されるサービスは以下のとおり。今後サービスは増えます。

「Exchange Online」電子メールと予定表共有、会議室予約の機能
「SharePoint Online」ファイル共有、ポータル、掲示板、情報共有サイト
「Office Live Meeting」Web会議とアプリケーション共有

料金は、上記すべての機能を使った場合(BPOSプラン)1ユーザーあたり$15/月で、機能や容量を落としたDeskless Workerプランだと$3/月と、かなりお手ごろになります。(いずれも現行のアメリカ版料金)

ちなみに、このサービスはクラウドコンピューティング(ユーザーは、データやサービスがどこにあってどんなメンテナンスがされているか気にしなくていい)で実現されているので「クラウドサービス」と呼ぶこともあります。でも、利用者視点ではSaaSという言葉のほうがしっくりきますね。

でもこれって・・・

Microsoft Officeを持ってることが前提になってないか?

というツッコミはなしです。笑

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3月
09
2009
2

噂のクラウドコンピューティングってなに?

IDCの発表によると、2012年までにクラウドコンピューティングに対する企業の投資額は$42,000,000,000にもなるそうです。

で、そのクラウドコンピューティングってなに?

という話なのですが、まずは今回のIDCの発表にくっついているグラフを見てみましょう。最初の円グラフです。

「現在のクラウドコンピューティングについて、あなたの意見は?」
(IT executives and CIOs in APEJ, Jan 2009)

8% ベンダーの誇大広告に過ぎない
18% 今までの技術の名前を変えたに過ぎない
22% 決断を下すには時期尚早だ
25% 興味深いが、弊社ではまだ導入しない
17% とてもいいが、まだサービスの種類が豊富とはいえない
10% これは本当にすばらしい

ということで、否定的な意見が26%、肯定的な意見が52%と、これから来そうだということがわかりますね。

で、肝心の「クラウドコンピューティングとは?」ですが、一言で言うと

パソコンをネットにつなぐと、どこにどんなサービスやデータがあるかを利用者があまり意識することなく、いろんなサービスやデータを利用できる。

ようにするための仕組みです。いつもどおり、厳密に言うと少し違うんですが、利用者の目から見るとまあこんなもんだ、と思ってください。

「今までだって、インターネットにつなげばいろんなサービスが利用できたじゃないか。」というのと根本的に違うのは、上記下線部の「(雲=クラウドのようなインターネット上で)どこにどんなサービスやデータがあるかを利用者があまり意識することなく」という部分です。

何のことを言っているかわかりにくいと思うので、まずはわかりやすい例を見て見ましょう。
まずgoogle.co.jpで「NY IT コンサル」というキーワードで検索してください。美頼ITソリューションズなどが列挙されますね。
次にgoo.ne.jpで「NY IT コンサル」というキーワードで検索してください。スポンサーリンクの下には、さっきgoogleで検索したのとまったく同じ情報が出ていますよね?
つまりこれは、googleもgooも同じ検索用データ・検索エンジンを使っている証拠であり、利用者はそんなこと意識せずに好きな検索サイトを使っていればいいのです。
これが、「データがどこにあるか利用者は意識せず使っている」の例ですね。

もちろん、実際には既存のインターネットの仕組み上に、「必要に応じてあっちこっちから情報やサービスを引っ張ってくる」という仕組みを追加しただけですから、既存技術の延長だと否定的な専門家も多い状況です。例で挙げたgoogleとgooの情報共有だって、最近始まった話じゃありません。ただ、やはり一般の利用者にとっては、これはどんどん進めてもらって「いろんな機能やデータを使うために、いろんなWebサイトにいく必要がある」という現状を打破してもらいたいものですよね。この「インターネット上に散在するサービスやデータを一般利用者が最大限利用できるようにうまいことやってよ、技術者さん!」という思想こそが「クラウドコンピューティング」です。

世の中には、クラウドコンピューティングにとても否定的な技術者さんやベンダーさんもいっぱいありますが、どうもその話を聞いていると、技術的なことばかり話していて(確かに技術的な飛躍的進歩はほとんどないのです)、あまり利用者側の立場に立っていないんじゃないかなーと思うことが多いです。もちろん肯定的な立場のベンダーさんの中にも、うまくクラウドコンピューティングを説明できてないところも多いようですが。

ということで、もうこのBLOG記事を読んだあなたはクラウドコンピューティングの本質が何かわかったといっても過言じゃないでしょう。今日から、「あ、これもクラウドコンピューティングじゃない?」という目でネットのサービスや機能を見てみてください。きっと新しい発見があります。

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