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3月
03
2009
2

Google Analyticsを使おう(レポート – ユーザー)

前回は基本的なレポートの使い方を学びました。今回からは、4つの大きな機能を詳細に見ていって、Google Analyticsで何ができるかを理解していきましょう。Google Analyticsの機能はレポート画面の左にまとめて表示されています。「ユーザー」「トラフィック」「コンテンツ」「コンバージョン」(※1)です。まず今回は1つ目の「ユーザー」を見ていきます。

Google Analyticsの画面

Google Analyticsの画面

まずは左メニューの「ユーザー」をクリックしてください。ユーザーのメニューの中には、サブメニューとして「概要」「ベンチマーク」などが並んでいます。このBLOGでは読者のみなさんがGoogle Analyticsを効率的に使えるようになることを目的としますので、これらの機能をひとつひとつ説明することは避けます。ITコンサルらしく、「何ができるか」を見ていきましょう。

どこから来ているか?
まず気になるのはユーザーがどこから来ているかですね。ニューヨークで喫茶店を営んでいるのに、LAの人にサイトを見てもらってもあまり効果がありません。そこで、「地図上のデータ表示」をクリックします。濃い色の国からはたくさんのユーザーが来てくれています。さらに、アメリカをクリックします。そうすると、今度は州ごとのデータが見えます。さらにニューヨークをクリックします。そうすると、今度は都市ごとのデータが見えます。ここまでくれば、たとえ喫茶店のサイトであっても有効なユーザー数がどれくらいであるか知ることができますよね。さらに、ニューヨークをクリックすると、都市のアクセスグラフが表示されます。

たとえば都市ごとに広告を出した場合、訪問者数にその影響がどれくらいあったかは、このレベルまで落とし込まなければ知ることができません。

リピーター率は?
あなたのWebサイトの訪問者を増やそうとするとき、通常の経営と同じく、リピーターにたくさんきてもらう方が、新規の訪問者を獲得するよりも少ない労力や経費で済みます。したがって、リピーターを知ることは、SEOやWebサイト改良の指針を決定する上でとても重要です。「新規ユーザーとリピーター」をクリックすると、「Returnign Visitor(リピーター)」と「New Visitor(新規ユーザー)」が表示されます。それぞれの項目をクリックすると、各々のグラフが表示されます。

もっと詳しく知りたい場合は、「リピート訪問数」をクリックします。さらに詳細なメニューが出てきます。「訪問頻度」を見ると、何日くらい空けてから再度訪問してくれているかがわかりますし、「リピートセッション数」を見ると、何回くらい再訪問してくれているかもわかります。

ユーザーの言語は?
インターネット上には色々な言葉をしゃべるユーザーがいます。フランス語をしゃべるユーザーがたくさんWebサイトを見てくれているのに、フランス語のページがなければチャンスを逃してしまうかもしれません。「言語」をクリックすると、訪問者の言語がわかります。ただし、これはどの言語の設定でパソコンを使っているか、なので、日本人が英語設定で使っているときは英語として扱われます。表の「言語」にはなにやら暗号のようなアルファベットが並びますが、たとえば「ja」は日本語、「en-us」は米国英語、といった具合です。

オフィスから?モバイルから?
Webサイトを制作・改良する上で、ユーザーがどんな環境でWebサイトを見ているかを知ることは重要です。みんな小さい画面で見ているのに大きな写真を載せては見づらくなるし、携帯からのアクセスが多いのにフラッシュを載せているとそもそも表示ができません。「PC環境」の「画面の解像度」を見れば、どれくらいの大きさの画面で見ているかがわかりますし、「Flashのバージョン」には「(not set)」としてFlash非対応の状態で見ている訪問者がどれくらいいるかわかります。「OS」にはWindowsやMac、iPhoneなどといったようにコンピュータの種類(※2)がわかります。

他にも、「ネットワーク環境」の「利用ネットワーク」でケーブルテレビなのかVerizonなのかを知ることもできますし、「接続速度」でT1(光)なのかDSLなのかなどを知ることもできます。遅いネットワークの訪問者がたくさんいる場合は、Webサイトを軽くすべきですよね。

このほかにも高度な情報がまだまだありますが、まずは今回見てきた機能があることを理解し、必要なものを使うようにすればかなりの効果が期待できます。

次回はトラフィックを見ていきましょう。

過去の関連記事
Google Analyticsを使おう(導入)
Google Analyticsを使おう(プロファイル一覧)
Google Analyticsを使おう(レポート)

この記事に関するお役立ちリンク
Google Analytics

※1 日本語の設定を仮定して進めます。言語設定は画面右上の「設定」または「Settings」をクリックして設定画面を出すことで変更できます。

※2 正確にはOSの種類です。

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3月
02
2009
2

Googleアプリはネットに接続してないと使えない、というウソ。

最近のIT技術は、本当に日進月歩ですね。昔から日進月歩だと言われてきましたが、実際には「日進」は言い過ぎで、「月歩」くらいでした。しかし、ここ数年は本当に「日進」感があります。

美頼ITソリューションズでは現在「1時間無料相談キャンペーン」を実施していますが、その相談者さんたちが古い情報を基に悩まれているケースが後を絶ちません。今回はその中からわかりやすい事例を紹介したいと思います。(やりとりは実際の相談をベースに分かりやすく編集しています。)

例1 ワープロソフトの「ウソ・・・」
相談者さん「無料で使えるGoogleのワープロソフト(Google Docs)を使おうと思うのですが、他の人に『ノートパソコンで使ってるとき、インターネットにつながっていないところでは文章が編集できないからダメだよ』と言われました。なにかいい方法は無いですか?」

私「・・・その情報は古いです。最近はインターネットにつながって無くてもGoogleのワープロ(Google Docs)で文書を編集できますよ。」

相談者さん「え?ウソ・・・。」

きっと、かなり前に聞いたか、教えてくれた方が新しい情報を知らなかったんでしょう。実際には1年弱前からGoogle Docsはインターネットにつながっていないときでも編集ができるようになっています。

例2 GMailの「ウソ・・・」
相談者さん「私はGMailを使ってみたんですが、飛行機の上なんかでメールを書き溜めることができないので不便だったのでやめました。」

私「GMailはインターネットにつながって無くてもメールを書き溜めることができますよ。」

相談者さん「え?パソコンに詳しい人が、そんなこと絶対できないって言ってましたよ?」

私「いつ言ってました?」

相談者さん「ついこの前ですよ。1月です。」

私「そうですか。実は1月の途中から、できるようになったんです。少し設定をすればできるようになります。」

相談者さん「ウソ・・・」

この中に出てきた「パソコンに詳しい人」は、別にウソはついていません。ただ、その後に状況が変わったんですね。まさに、日進月歩です。ぼーっとしてると取り残されそうになります。もちろん、だからといって自分でIT情報を全部知っておくというのは困難だし非効率です。スモールビジネスや中小企業であれば、たまにITコンサルタントと話したりするくらいで十分なはずですね。

そこでスモールビジネスや中小企業にオススメなのは、高額な請求にならず、小さな相談も受けてくれるような「町医者のようなITコンサル」を見つけておくことです。ただし、日進月歩の世界なので、それについていってそうなコンサルを見つけることが重要です。
ニューヨークでは美頼ITソリューションズも、こういった「町医者のようなITコンサル」をやっています。ご興味があれば是非Webサイトから。

ということで、今回の無料相談キャンペーンで多くの方が誤解されているとわかった「Googleアプリはインターネットに接続していない環境でも使える!」について、近々記事を書きたいと思います。お楽しみに。

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2月
27
2009
2

Google Analyticsを使おう(レポート)

前回はプロファイル一覧の表の見方を学びました。どうでしょうか。画面が少々物足りないですよね?今回はいよいよメインのレポート画面に入っていきましょう。

Google Analytics プロファイル一覧

Google Analytics プロファイル一覧

プロファイル一覧画面の標柱にある、「レポートを表示」をクリックしましょう。

Google Analyticsの画面

Google Analyticsのレポート画面

Google Analyticsレポート画面が出ましたか?では、上から順に見ていきましょう。

今Google Analyticsを使っている方も、見逃している便利機能が数多くあるはずです。

対象期間
画面右上にある日付が、レポート対象期間です。通常は1ヶ月前から当日までの1ヶ月間を表示するようになっています。日付右の矢印をクリックすれば、期間を変更できます。また、この期間を広く取れば、グラフの形式から週別や月別を選んで長期の状況推移を見ることもできます。

折れ線グラフ
一番上の折れ線グラフは、日ごとのセッション数です。プロファイル一覧と同じように画面右上の期間のグラフが描かれています。
グラフの左上にタブがついていて、「セッション」と描かれています。このタブをクリックして、セッション以外を選ぶことで、たとえばページビューや直帰率のグラフに切り替えたり、2つの指標を同時にグラフで見たりすることもできます。
折れ線グラフ上の各ポイントにマウスカーソルをあわせると、日付やセッション数など、詳しい数字が表示されます。

サイトの利用状況
対象期間で、セッション、ページビュー、平均ページビュー、直帰率、平均サイト滞在時間、新規セッション率(新しい訪問の比率)がどれくらいであったかまとめられています。それぞれの項目名をクリックすることで、その項目のグラフと詳細情報を表示できます。

ユーザーサマリー
期間内に訪問してきたユーザー数のグラフです。横軸は上のグラフと同じです。セッション数は1人の人が朝晩に1回ずつ訪問したら2と数えられるのに対し、ユーザー数は1となる、といった理解でいればよいでしょう。

地図上のデータ表示
訪問者がどこからWebサイトを見ているかです。色が濃い地域からは多くのアクセスがあり、薄いところからはあまりアクセスがありません。「レポートを表示」をクリックし、さらに次の画面で地域の名前をクリックすると、地域をさらに細分化することができます。たとえばJapanを指定すれば、日本地図に移って「Shibuya」「Kobe」などというレベルで詳しい情報を得ることができますこれは意外と知られていませんが、重要な機能です。

トラフィックサマリー
どのようにして訪問者がやってきたかを示します。ノーリファラー(メールやお気に入り(ブックマーク)を元にした訪問)、参照サイト(このWebサイトへリンクを貼ってあるWebサイトから飛んで来た)、検索エンジン(Googleなどの検索で引っかかって飛んで来た)、の大きく3つの要素に分けられて円グラフで表示されます。
「レポートを表示」でよりくわしい内訳がわかるだけでなく、どんなキーワードで引っかかって飛んできたかがわかります。
参照元には、リンク(referral)のほかに、検索サイトからの参照を意味する「organic(オーガニック検索)」と「cpc(CPC広告※)」があります。オーガニックは普通に検索にひっかかったもので、CPC広告はお金を払って検索結果欄に優先的に表示された結果検索に引っかかったものです。

コンテンツサマリー
Webサイト内のどのページを訪問者が見ているかです。
最も使えるのは、「レポートを表示」の先にある「サイト上のデータ表示」です。この機能を使うと、実際のWebサイトを見ながら、カーソルを合わせたリンクがどれくらい使われているか一瞬で表示されます。かならず試してみてください。これを使わない手はありません。

さて、ここまでわかればGoogle Analyticsを導入した意味が十分にあります。が、まだまだこれでは「たくさんの訪問者が来たときにグラフが右肩上がりになって浮かれる」レベルです。

次回は本気でGoogle Analyticsを使っていきましょう。

※CPC広告
クリック単価型広告の略。Google検索の広告として一般的。広告が表示されただけでは支払いは発生せず、クリックされた場合のみ支払いが発生する。

過去の関連記事
Google Analyticsを使おう(導入)
Google Analyticsを使おう(プロファイル一覧)

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