今年(2009年)11月30日、政府の行政刷新会議は、国の事業見直しに関する国民の意見を来年1月から募集すると発表しました。(記事はこちら)
インターネットの窓口は、鳩山首相にちなんで「ハトミミ.com」
ところが、
ハトミミ.comが第3者に取得されてしまいました!
しかも政府の発表後に!
11月30日の発表同日、「お名前.com」という一般向けのドメイン取得サービスを通して、誰かが取得したようです。(情報はこちら)
12月31日午前8時15分(米国東海岸時間)現在、ハトミミ.comにアクセスすると「政府のみなさん。インターネットに関する知識は十分に理解してお仕事されていますか?連絡先:XhR4l40k@gmail.com」と表示されます。
12月31日午前8時38分(米国東海岸時間)現在、メッセージが以下のように変更されました。
========メッセージここから==========
政府のみなさん。インターネットに関する知識は十分に理解してお仕事されていますか?
ハトミミ.comに載せる国民の声を募集しています。連絡先:XhR4l40k@gmail.comまでお送りください
平成21年12月31日22時15分更新
========メッセージここまで==========
このメッセージを出している人が行っている行為(まだ誰も取得していないドメインを取得したり、そこにメッセージを出すこと)は、いずれも合法です。
なぜ、政府機関は「ハトミミ.com」を取得してから発表しなかったのか。
通常、ドメイン名(この場合「ハトミミ.com」)を発表するのは、使いたいドメインを取得してからです。プロでなくとも、1回でも独自ドメインでWebサイトを立ち上げた方なら容易にわかることです。
事業仕分けが「素人判断だ」と批判されていましたが(出典)、私は本当にそうなのかどうかわかりません。しかし、新政権の機関がこのような問題を出した以上、「(これまでの政権が)プロたり得なかったことを示して余りある」という仙谷由人行政刷新担当相の言葉(出典)には、少々無理がある感じがしてきて残念です。
日本の行政が技術面で素人のような間違いをする状況、改善していただきたいですね。
皆さん、対岸の火事ではありません。貴社は大丈夫ですか?
(そもそもニューヨークの対岸はヨーロッパですしね。。。)