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2月
27
2009
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Google Analyticsを使おう(レポート)

前回はプロファイル一覧の表の見方を学びました。どうでしょうか。画面が少々物足りないですよね?今回はいよいよメインのレポート画面に入っていきましょう。

Google Analytics プロファイル一覧

Google Analytics プロファイル一覧

プロファイル一覧画面の標柱にある、「レポートを表示」をクリックしましょう。

Google Analyticsの画面

Google Analyticsのレポート画面

Google Analyticsレポート画面が出ましたか?では、上から順に見ていきましょう。

今Google Analyticsを使っている方も、見逃している便利機能が数多くあるはずです。

対象期間
画面右上にある日付が、レポート対象期間です。通常は1ヶ月前から当日までの1ヶ月間を表示するようになっています。日付右の矢印をクリックすれば、期間を変更できます。また、この期間を広く取れば、グラフの形式から週別や月別を選んで長期の状況推移を見ることもできます。

折れ線グラフ
一番上の折れ線グラフは、日ごとのセッション数です。プロファイル一覧と同じように画面右上の期間のグラフが描かれています。
グラフの左上にタブがついていて、「セッション」と描かれています。このタブをクリックして、セッション以外を選ぶことで、たとえばページビューや直帰率のグラフに切り替えたり、2つの指標を同時にグラフで見たりすることもできます。
折れ線グラフ上の各ポイントにマウスカーソルをあわせると、日付やセッション数など、詳しい数字が表示されます。

サイトの利用状況
対象期間で、セッション、ページビュー、平均ページビュー、直帰率、平均サイト滞在時間、新規セッション率(新しい訪問の比率)がどれくらいであったかまとめられています。それぞれの項目名をクリックすることで、その項目のグラフと詳細情報を表示できます。

ユーザーサマリー
期間内に訪問してきたユーザー数のグラフです。横軸は上のグラフと同じです。セッション数は1人の人が朝晩に1回ずつ訪問したら2と数えられるのに対し、ユーザー数は1となる、といった理解でいればよいでしょう。

地図上のデータ表示
訪問者がどこからWebサイトを見ているかです。色が濃い地域からは多くのアクセスがあり、薄いところからはあまりアクセスがありません。「レポートを表示」をクリックし、さらに次の画面で地域の名前をクリックすると、地域をさらに細分化することができます。たとえばJapanを指定すれば、日本地図に移って「Shibuya」「Kobe」などというレベルで詳しい情報を得ることができますこれは意外と知られていませんが、重要な機能です。

トラフィックサマリー
どのようにして訪問者がやってきたかを示します。ノーリファラー(メールやお気に入り(ブックマーク)を元にした訪問)、参照サイト(このWebサイトへリンクを貼ってあるWebサイトから飛んで来た)、検索エンジン(Googleなどの検索で引っかかって飛んで来た)、の大きく3つの要素に分けられて円グラフで表示されます。
「レポートを表示」でよりくわしい内訳がわかるだけでなく、どんなキーワードで引っかかって飛んできたかがわかります。
参照元には、リンク(referral)のほかに、検索サイトからの参照を意味する「organic(オーガニック検索)」と「cpc(CPC広告※)」があります。オーガニックは普通に検索にひっかかったもので、CPC広告はお金を払って検索結果欄に優先的に表示された結果検索に引っかかったものです。

コンテンツサマリー
Webサイト内のどのページを訪問者が見ているかです。
最も使えるのは、「レポートを表示」の先にある「サイト上のデータ表示」です。この機能を使うと、実際のWebサイトを見ながら、カーソルを合わせたリンクがどれくらい使われているか一瞬で表示されます。かならず試してみてください。これを使わない手はありません。

さて、ここまでわかればGoogle Analyticsを導入した意味が十分にあります。が、まだまだこれでは「たくさんの訪問者が来たときにグラフが右肩上がりになって浮かれる」レベルです。

次回は本気でGoogle Analyticsを使っていきましょう。

※CPC広告
クリック単価型広告の略。Google検索の広告として一般的。広告が表示されただけでは支払いは発生せず、クリックされた場合のみ支払いが発生する。

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Google Analyticsを使おう(導入)
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Google Analyticsを使おう(プロファイル一覧)

前回の記事(Google Analyticsを使おう(導入))では、あなたのWebサイトでGoogle Analyticsを使えるようにしました。

もうレポートは見てみましたか?Google Analyticsに入って見てみましょう。

と、その前に、前回の導入でやり忘れたことはありませんか?
・Webサイトの全てのページにトラッキングコードを埋め込みましたか?
・トラッキングコードはきちんと</body>の直前に埋め込みましたか?

ではGoogle AnalyticsでユーザーIDとパスワードを入れてログインしましょう。

Google Analytics プロファイル一覧

Google Analytics プロファイル一覧

プロファイル一覧画面が表示されましたか?(上の画像をクリックすると拡大して見ることができます。) この画面では、Webサイトの状況概要を見ることができます。ひとつずつ確認していきましょう。

解析期間
まず右上の日付を見てください。これは、この一覧中に表示されている情報が、いつのものであるかを示しています。この場合、2009年1月24日から2009年2月23日の1ヶ月間の情報を表示していることが分かります。その下に小さく表示されている比較の期間は1年前になっています。これはあとで説明する「変化率」で、いつと比べているかを示しています。

名前
名前は、WebサイトのURLが出ていますが、実は「プロファイルの名前」です。今は1つのWebサイトしか表示されていませんが、Google Analyticsでは複数のWebサイトや条件でのサイト解析が可能なので、それらを区別するためにプロファイルを使います。今回はプロファイルについての詳細説明は省きます。

レポート
ここをクリックすると、レポート画面を表示します。

ステータス
Webサイトが正しくGoogle Analyticsの設定を完了して、Google Analyticsが解析を開始しているかどうかをここに表示します。緑のチェックマークなら正しく動作しています。うまくトラッキングコードを入れられていないとか、トラッキングコードを入れて間が無いのでまだ解析が始まっていないなどの理由で機能していないときは黄色三角の「!」マークが表示されます。

セッション
期間中のWebサイト訪問者数です。厳密には実際の訪問者数と若干のズレがありますが、あまり気にする必要はありません。Webサイトオーナーが最も気になる数字ですよね。SEOをしっかりやれば、セッション数を上げられるはずです。

平均滞在時間
期間中のWebサイト訪問者が、1回の訪問で平均でどれくらいの時間Webサイトを見ていてくれたかです。この場合だと平均6分38秒Webサイトを見ていたことになります。この時間が長ければ長いほど、訪問者はじっくりWebサイトを見てくれていることになるので、長いほうがよいですね。これはSEOをやっても伸びません。

直帰率
訪問者が、最初のページだけを見て帰ってしまった(ブラウザを閉じたり他のWebサイトへ行ってしまった)率です。1ページしか見てないということは、じっくりWebサイトを見ていないということになります。この数字は小さいほうがいいですね。これも、SEOをやっても良くなりません。

コンバージョン
これは訪問者がWebサイトオーナーの設定する目標をどれくらい達成してくれたかを示す数字です。たとえばECサイトなら、「購入確認ページまで進んでくれた人の割合」がコンバージョン率になります。この例ではコンバージョンの目標を設定していないので、結果が出ていません。この設定については後日説明します。ちなみにこれも、SEOをやっても良くなりません。

変化率
上記で説明した比較対象期間と比べて、期間中の結果はどのようになったかという伸び率です。通常はセッション(訪問者数)が表示されていますが、平均滞在時間、直帰率、コンバージョンなどの変化で見ることもできます。

以上、ざっと見て、「なるほどなるほど、どれもWebサイトの状況を知る上で大事な数字だな」と思えれば十分ですね。ところで、今回見てきたように

SEOは、Webサイトの状況のうち、ほんの一部を改善するにすぎません。

世の中はSEO至上主義になっている傾向にありますが、Webサイト解析について理解していくと、これがいかに危険なことか徐々に理解いただけるはずです。

さて次回はいよいよレポートを表示してグラフでWebサイトの状況を見てみましょう!

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Google Analyticsを使おう(導入)

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Google Analyticsを使おう(導入)

みなさんは、自分のWebサイトに毎日どれくらいの人が訪問しているか知っていますか?また、どの国から、何時ごろ、何曜日によく訪問しているかも知っていますか?さらにGoogleなどのサーチエンジンから訪問してきた人たちが、そもそもどのような単語でWebサイトを見つけてくれたのか、知っていますか?

Google Analyticsを使えば、全て分かります。

Google Analyticsの画面

Google Analyticsの画面

Google Analyticsとは何か。簡単に言うと、Webサイトの訪問者を監視して、どんなアクセスがあったかをレポートしてくれる仕組みです。単なるカウンタ(訪問者を数える)と違って、週ごとのレポートをグラフで出したり、詳しい解析を行ったりしてくれます。

無料で強力なWebサイト分析の必須ツールです!

今回から数回に分けて、Google Analyticsを導入・利用していきましょう。すでに導入している人も、このシリーズ後半では便利な利用方法も紹介していきますので、ご注目ください。

導入でやるべきことは、

1.Googleアカウント取得
2.Google Analytics設定
3.Webサイトに小さなコードを埋め込む

これだけです。Googleアカウントをすでにお持ちなら、最初のステップはスキップしてください。

Googleアカウントの取得

早速Google AnalyticsをあなたのWebサイトに導入したいところですが、まずGoogleアカウントはお持ちですか?Googleアカウントとは、Google AnalyticsやGmailなどのためのユーザー名とパスワードのセットです。Google Analyticsだけでなく、他のGoogle機能(Gmailなど)を使うとき、Googleアカウントは必須になるので、まずここで作って下さい。会社として1つ管理用アカウントを作成するといいですね。スモールビジネスオーナーなら、すでにGmailを使っている場合はそのアカウントでもOKです。作ったユーザーIDとパスワードは、忘れないようにメモして大事に保管しておいてください。

Google Analytics設定

次に、あなたのGoogleアカウントでGoogle Analyticsを使えるようにしましょう。
Google Analytics設定画面
上記画面から、あなたのGoogleアカウントを入力してログインし、Google Analyticsを申し込む画面に進みます。あとはご自分のWebサイトURLなどを指定されるとおりに入力していけば、完了します。以下を参考にしてください。

ウェブサイトのURL:アクセス解析したいWebサイトのURLです。
アカウント名:Webサイトの名前を入れます。URLでもOKです。
デフォルトの国とタイムゾーン:Webサイトの設置地域を選択します。

姓、名、電話番号、国または地域:ご自分の情報です。

利用規約に同意すれば、トラッキングコード(HTML形式のテキスト)が表示されます。このトラッキングコードをWebサイトに埋め込むので、テキストエディタなどにコピーしておきましょう。

Webサイトにトラッキングコードを埋め込む

ご自分のWebサイトの全てのページに、さっき取得したトラッキングコードを埋め込みます。場所は、HTMLの</body>の直前です。
(とりあえずテストしたいだけなら、トップページだけでもかまいません。その場合、あとで忘れないように全てのページに入れてください。)

導入できたか確認する

さっきのトラッキングコード取得画面から続行するか、Google Analyticsのログイン画面から、Google Analyticsレポート画面に入ります。

「ウェブサイトのトラッキングの確認が完了していません」と出ているはずですので、「ステータスを確認」ボタンを押してステータスを確認します。Webサイトにうまくトラッキングコードを埋め込めていれば、「Analyticsを正常にインストールし、データの収集を開始しました」と表示されるはずです。

データは収集開始からおおむね1,2日で表示されるようになります。明日を楽しみにしましょう!

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